割り切りの相場

カフェで働いていると1人の男性のことが気になって仕方がありません。その人は午前10時からずっと店にいます。辺りをキョロキョロしながら誰かを待っている様子でした。1時間が経っても相手の人は来ていないみたいで再びコーヒーをお代わりしました。そして、また1時間が経ちましたが、私の仕事が終わる時間まで彼はカフェにいましたが相手の人はまだ来ていませんでした。そして、店から出るとその男性が私に話しかけて来ました。

「仕事終わったんだよね。友達と会うつもりがボイコットされたみたいで良ければ一緒にご飯食べない。ご馳走するよ。」見た目は悪くなかったので、ご飯ご馳走してくれるならという理由で彼と一緒に出かけました。
割り切り掲示板

「友達を待っていたのですか。」「まぁね。割り切りの相場って知ってる。」「割り切りの相場か、分からない。」割り切りの相場を聞かれて危ない人かなと今更思うようになった私。そんな警戒をしていた私に気づいたのか男性は笑顔を向けました。「俺は割り切りをやってないからね。今日会う友達が割り切りをやっていたから注意しようと思っていたんだ。でも、来なくて良かったのかな。人生初のナンパに成功をしたから。」「初めてだったの。」「うん。カフェで見かけた時から可愛いなと思ってね。」

それから、数日後。今度は友達と一緒にカフェに訪れた彼。友達を見た時は、とても割り切りをやる人には見えなかったけれど、友達がボイコットしてくれたおかげで彼と知り合えて良かったなと思いました。
援アカ
円光をしているJK